地元のお客様有志の方々によって
お祝いの席を設けてくださいました。

実行委員のみなさん、蔵元さん、
そしてこの日の為に駆けつけていただきましたお客様、
本当に有難うごうさいました。

 

実行委員の≪のりちゃん≫のリポートです。


西の京酒処きとら 二代目 20周年祝賀会

2009年5月17日()
西の京酒処きとらの二代目店長が、就任20周年を迎えることを祝って、祝賀会が開催されました。

会場は、「平宗別館 倭膳 たまゆら」。




この日の模様を、当日司会を務めさせていただきました、「醸のり子」が、ご紹介いたします。

受付開始は11時半でしたが、11時20分ごろから、待ちきれない参加者が集まり始めていました。

開会は、正午ぴったり。
44名の参加者が一堂に会しての、盛大な催しとなりました。

この日、協賛してくださった酒蔵は、あいうえお順に、
・今西清兵衛商店様


・梅の宿酒造様


・大倉本家様


・久保本家酒造様


・千代酒造様


の五蔵。

それぞれ、選りすぐりのお酒と、とっておきの秘蔵酒を提供してくださいました。

豪華なラインナップをご披露しましょう。



今西清兵衛商店様
秘蔵酒 春鹿 純米酒 その場搾り+ 奈良八重桜 生原酒1.8L
四段旨口 純米酒
ときめき 純米酒
超辛口 純米酒


梅の宿酒造様
秘蔵酒 出品大吟醸 斗瓶取り澱がらみ  10BY 1999年醸造
梅乃宿三昧 吟 生酒 2009年醸造
山廃純米吟醸 生原酒 2009年醸造
純米大吟醸 袋吊り搾り 雫 備前雄町 生原酒 19BY 2008年醸造


大倉本家様
秘蔵酒 山廃仕込み大吟醸 15BY 2004年醸造
生米仕込み 濁酒(春夏バージョン) 2009年5月醸造 祝賀会前日に瓶詰め
山廃仕込み 純米 雄町70% 19BY 2008年醸造
山廃仕込み 純米 陽の光65% 20BY 2009年醸造


久保本家酒造様
秘蔵酒 生元仕込み 純米吟醸 17BY(2006年醸造)
睡龍 速醸元 純米火入れ 18BY(2007年醸造)
睡龍 生もとのどぶ 瓶燗火入れ 17号タンク 2009年醸造
睡龍 生元酒で漬けた梅酒 2008年醸造


千代酒造様
秘蔵酒 吟和 出品斗瓶取り 
今年の出品酒 後日の全国新酒鑑評会で金賞受賞しました。(^u^)
篠峯 純米吟醸八反火入れ原酒 20BY 2009年醸造
篠峯 生元仕込み 無濾過生原酒 20BY 2009年醸造
櫛羅 純米吟醸 中取り生原酒 19BY 2008年醸造





↓↓テーブルに並べられた秘蔵酒↓↓


↓↓久保酒造社長が自らお燗をつけてくださった、お燗コーナー↓↓




開会の挨拶は、実質実行委員長を務めてくださった石田氏から。
この祝賀会の趣旨が簡単に説明されました。


「祝賀会」と銘打っていますが、そもそもこの会の動機は、
きとら二代目店長に対する感謝の気持ちでした。

私の場合、「西の京地酒処きとら」を知ったのは、酒蔵見学がきっかけでした。
ある年の正月、神社でふるまわれたお神酒があまりにもおいしくて、
その酒蔵を検索して、きとら主催の酒蔵見学のサイトを見つけたのです。

酒蔵の中身を見学できる楽しさはもちろんですが、
その時印象に残ったのは、きとら店長の、はんなりしたやまと言葉でした。

その後、「地酒処 きとら」に足を運ぶようになると、
店長はすぐに私の好みの味を覚えてくださいました。
たっぷり試飲させてくださるのが、このお店の特長なのですが、
「この味は、きっとのりちゃんの好みやと思うで」
と薦めてもらったお酒は、まず百発百中で私好みなんですね。

「ハズレがない」
これは、酒好きにとって、本当にありがたいことなんです。

ほかの実行委員さんは、「冷蔵保管」なども任せておられるようですが。
私はまだそこまで大量に購入したことがありません……。

と、このように、きとら店長にお世話になっている酒好きはたくさんいます。
その日ごろの感謝を、何か形で表せないかという思いが、
祝賀会という形で実を結んだわけです。

開会の挨拶の後、酒蔵によるPRタイムとなりました。
酒蔵さんには、
「酒蔵のPRをしてくださいね」
とお伝えしてあったのですが、
なぜかきとら店長の事ばかり話される酒蔵さんもあったりして(^^ゞ
商売っ気抜きでこの祝賀会を応援してくださっていることを実感します。

そして乾杯。
乾杯の音頭は、実行委員の松岡氏から。


さすが、普段学生の前で教鞭をとっておられるだけあって、
ぶっつけ本番とは思えない、落ち着きぶりでした。

この日、お酒はすべて、この日配られた「千年のぐいのみ」で飲んでいただきました。
このぐいのみは、唐招提寺、大極殿の瓦の粘土を使って、
石田氏が一品一品手作りをしたもの。
裏には参加者の名前が書かれています。

そこには、
「祝賀会に集まった選りすぐりのお酒をじっくり楽しんでいただこう」
という思いとともに、
「無理な飲み方をする人がでないように」
という配慮もあったのですが……それは杞憂でした。
祝賀会に集まった人たちは、楽しいお酒の飲み方を心得た方ばかりだったので、
飲み過ぎたり、悪酔いするといったアクシデントはまったくありませんでした。

宴が始まってすぐ、すでにきとら店長の姿は席にありませんでした。
お酌をして廻っておられるようです。

……誰のための祝賀会なんや……
つっこみそうになるのを我慢していると、
今西清兵衛商店の社員さん二人が、大きな荷物を持って登場しました。
実はこの日、「春鹿純米酒」の、その場搾りが計画されていたのです。

日本酒のラベルに、「袋吊り」と書かれたものをご覧になったことはないでしょうか。
「袋吊り」というのは、日本酒の搾りの手法の一つで、
もっとも手間と時間のかかる贅沢なものです。

木綿(麻?)の袋に、もろみを入れて吊るすと、
ポタリ、ポタリ、と酒の滴が落ちてきます。
本当に、ゆっくりゆっくり濾されますから、一升瓶一本分が溜まるには、
相当の時間がかかるんです。

この「袋吊り」を、祝賀会会場で披露しようと、
必要な道具をすべて用意してきてくださいました。

ただでさえ贅沢な袋吊りのお酒を、
まさに搾りたての状態で飲めるのです。
こんな機会は、滅多にあるものではありません。

まず、まずもろみが袋に詰められ、


それがタンクの上に吊るされます。


それから約10分程度待ったでしょうか。
タンクの下につけられた注ぎ口から、
まだ少し濁りのある液体が静かに出てきました。




お酒は、本当にゆっくりゆっくりと濾されます。
ぐいのみに一杯溜まるのに、2〜3分程度はかかったのではないでしょうか。
それでも、搾りたての純米酒の味は格別で、
祝賀会の間中、「その場搾り」を求める列が途切れることは、
ほとんどありませんでした。



お酒の話ばかりではいけませんね。
お料理のご紹介もいたしましょう。
この日のお料理は、祝賀会のために、特別にご用意いただいたものです。


雪月花 二段箱
一段
・猪口蛍烏賊旨煮
・鰻巻卵 鶏松風
・柿の葉ずし
・川海老唐揚げ
・一寸味塩煮
・紅白紙 一枝

二段
・アスパラ牛乳豆腐
・ミニアスパラ
・ラデシ 美味出汁
・蓮根饅頭
・山葵あん掛け

造り 山水舟型向付
・鰹サラダ風
・新玉葱 貝割 茗荷
・バラフ にんにくチップ
・トマトドレッシング

吸物 冷やし吉野麺
・三年熟成麺
・鮎一夜干し
・酢立 茗荷
・苦うるか

陶板 大和ポーク玉〆
・笹がき牛蒡
・もやし
・スナック円豆

食事 麦とろ飯

留椀 漬物 赤出汁

水物 自家製奈良漬アイス


という季節感あふれる、豪華なもの。
それぞれ日本酒にぴったりの味付けなのでした。

さて、お楽しみの抽選会です。
ここでは、実行委員の薮田氏が、
酒を運んだり、くじ入りの箱を運んだりして活躍してくださいました。
商品は、各酒蔵が提供してくださった、四合瓶。
酒蔵の方に一枚ずつくじを引いていただき、当選者五名が決定しました。

そしてその後、ほとんど飲まれていない「残酒」を商品として、
当選者五名に、またくじを引いてもらいました。
つまり、「幸せのお裾わけ」というわけです。

さぁ、当選者さんたちの、この嬉しそうな表情をご覧ください。




宴も終盤に近付いてきました。
ここで、きとら店長およびご家族への花束贈呈が行われました。


店長には、記念品の包丁もプレゼント。
趣味の釣りに活かしてほしいという願いが籠められています。

そして、店長からのお礼の言葉。

実は、実行委員や酒蔵さんの中には、
「なんとかして店長を泣かせよう」
という計画があったそうです。

が、そんな企みはまったく必要ありませんでした。
な〜んの準備もしていなかったのですが、
人の良い店長は、マイクを持つなり、顔をくしゃくしゃにしたのです……。


そして、直後に、司会者=私に、
「泣くのは反則!」
とつっこまれたのでした(笑)

閉会の挨拶は、実行委員の宮内氏から。


お礼と、きとら店長への感謝の言葉の後、一本締めにより、宴は仕上がったのでした。

計二時間半の祝賀会は、こうやってつつがなく終わりました。
誰ひとり乱れることもなく、
最初から最後まで、笑顔のあふれる宴であったと思います。

たくさんのおいしいお酒を提供してくださった酒蔵さん、
拍手や声援で盛り上げてくださった参加者のみなさん、
そして、この会を一から作り上げてくださった石田氏。
コツコツと準備をした実行委員の面々。


でもやはり、成功の一番の理由は、店長の人柄でしょう。
「この人を喜ばせたい」
という満場の思いが、この温かい祝賀会を作り上げたのだと思います。









今度、祝賀会が開催されるのは、五年後の25周年か、十年後の30周年か、
まだ詳細は決まっておりません。
もし、またこのような機会がありましたら、
どうぞ温かな応援をよろしくお願いいたします。


店長の私のみならず、ご参加頂いた方々みな
なんとも言えない高揚感に包まれ
素晴らしい祝賀会になりました。

本当に有難うございます。

その幸せな時間を一緒に過ごした方々も
ブログなどに思い思いの言葉を綴っていただいております。

紹介させて頂きます。

大倉本家さん http://blog.livedoor.jp/ookura_honke/archives/50797758.html

春鹿さん http://a3haru.exblog.jp/11100390/

      

最後に・・・木寅ファミリーです。

 

みなさん!ありがとう!!

 

 

おしまい!

 

 

ではまた、10年後に会いましょう・・・(^u^)

 

 

TOP